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秋の公園

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】【現代パラレル】
・二人は同じ会社の同僚(黎翔さん部長、夕鈴平社員)です
・いつの間にか二人は同棲していました


-*-*-*-*-*

「まっていて、絶対に午前中で戻ってくるから」

そう言って何かを決意したように土曜の朝早くに部長はマンションを出て行く。
今日は前々から約束していた出かける日。おそろいのカップを買いにはまだ行けていないけれど、買い物より公園に行きたいという部長のリクエストで次の休みは近くの公園に行こうと約束をしていて、約束の日に仕事が入ったけどそれを午前中で終わらせて来ると意気込んで出かけて行った。

部長が出かけてから私はお弁当を作って出かける準備をする。レジャーシートと捨てられるような入れ物にお弁当を詰めて準備をする。彩を考えて作ったお弁当は海苔を巻いた白いご飯、から揚げ、レタスに敷いたポテトサラダにゴボウとニンジンの金平、赤いプチトマトに甘い玉子焼きその他にも何品か詰め込んで最後に柿を剥いて食べられるだけにして詰め込むと時間は10時くらいになっていた。
部長が戻ってくるまでの空き時間に掃除をしていると掃除が終わったタイミングで携帯電話が鳴る。時計は12時を指していてお昼にはちょうどいい時間。

「夕鈴、今すぐ出てこられる? ちょっと遅くなったけど今から出かけよう?」

仕事の荷物は部屋に置かないのとか色々思ってしまうけれど、準備していた物を持ってマンションの玄関まで下りると車に乗った部長がいて「さあ行こう」と言われた。

その車どうしたんですかなんて思うけれど、唖然としている私を助手席に乗せ、部長が運転する車は目的地に向けて出発する。電車で出かける時よりも2人で少し密着する空間にいるせいかドキドキしてしまう。

「部長、この車どうしたんですか?」
「ん? レンタカー借りたんだ。ちょうど乗ってみたかった車だったし、この方が早く公園につくからね」

確かに公園までは電車を乗り継いで1時間くらいかかるから、30分くらいで公園に到着できる車だと時間の短縮になる。でも近場に行くのにわざわざレンタカーなんてちょっと贅沢な気がした。そんな私の心を見透かすように部長は言う

「夕鈴との時間を買ったと思えば安いよ」

それはそうだけれど、もう借りてしまったものは仕方ないからそれ以上は何も言わないでおいた
公園に付くとまず、準備した荷物を持って芝生が広がるエリアに行ってみる。家族連れが沢山シートの上でお弁当を食べていて、ペットも連れている家族もいた。晴れ渡っている空にはトンボがたくさん空を舞っていて、秋の花も風に揺れていた。
少し色が変わった芝生スペースで私たちも空いている場所を見つけ、シートを広げてお弁当を食べた。

今日作ったお弁当は食べやすいように一人分ずつに分けられて、部長のお弁当はちょっと量を多くしてみたけれどお腹が空いていたのかペロリと全部食べてくれて、デザートの柿を食べながら少し休む。食べ終わると公園のゴミ箱に入れ物を捨てて、車にシートを置いて公園内を散策した。

公園内は秋に相応しいように植えられている木々が赤く葉を染めていて、回りには秋の七草やコスモス、秋に咲くバラなどがエリアごとに分けられて咲いていたから一つ一つ目に焼き付けるようにしながら花の種類ごとに香りを楽しみつつ、部長と手をつないで歩く。少し風が強い公園。でも手を繋いでいると部長の体温が伝わってきて暖かいし、何故か少しくすぐったい感情が出てきてしまって寒さなんて気にならなかった。

公園は海に面する公園で海沿いに付くと、高さが私の足首くらいまでしかない長方形のブロックが点々と置かれていたからなんとなく部長の手を外してそのブロックの上をピョンピョンと跳ねながら歩いてみた


 夕鈴と2人で出かけようと思いついて声をかけてから大分時間が経ってしまった。その間一言の文句もなく待っていてくれた夕鈴が愛しくて堪らない。公園について海沿いを歩いていたら一列に点々と置かれているブロックの上を一つ一つ、両手を広げてバランスを取りながらピョンピョンと飛び跳ねながら歩く姿を見ていると兎を思い出す。その仕草が可愛くて目が放せないでいるとたまに後ろを向いて笑いかけてくれて、その表情が楽しそうだったから午後からだけれど連れてこられてよかったと思っていた。

ブロックの列が終わるとまた芝生のエリアに戻ってきた。お昼を食べていた時にも沢山いたけれど、トンボが沢山飛んでいて小さいころトンボを捕まえて遊んでいたなと思っていると夕鈴が話始めた

「部長、ここで人差し指を上に向けて立ってみたら指にトンボは指に止まってくれると思います?」
「さあ・・・ どうだろうね?」
「私、やってみますね!」

僕から離れて立ち尽くす夕鈴は片腕を上に向けて人差し指を立てていて、そのままじっと動かない。
少し離れていた所で眺めていると、面白い光景が飛び込んでいた。

夕鈴の回りを飛んでいるトンボは人差し指に止まらず、頭に結われた二つのお団子の片方の部分に止まった
思わず噴出しそうになるけれどそれをぐっと堪える。

しばらくそのまま見ているともう片方のお団子にもトンボが止まる

それを見て思わず噴出してしまって夕鈴から抗議の声が聞こえてきた

「もう部長、何で笑うんですか」

夕鈴はその抗議を上目遣いで手を軽く拳になるように握った両手を胸の辺りに浮かせながらしてきて
こういうさり気無い夕鈴の仕草に弱い僕はそのまま抱きしめてみた
お団子にとまったトンボは夕鈴が動くと同時に空に帰っていく。

「ごめん、君が可愛くてつい」

顔を見ると納得していない表情だったけれど、そのまま次の目的地に行こうと促すことにした。

「ここの公園、水族館と観覧車もあるんだ。先に水族館に行ってみない?」
「水族館ですか!? 私暫く行ってないので楽しみです! 早く行きましょう!?」

そして夕鈴ともう一度手を繋いで水族館へと向かう。聞けば学生時代に行ったきり水族館には行っていないらしく、早く行きたいと走り出す夕鈴を追いかけ、水族館に向かった。


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