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触れられない 5

【二次SS】【バイト妃原作より】
・少しですが後半気持ち悪い表現があります
・今回シリーズを通して夕鈴が痛い&暴走予定です


-*-*-*-*-*


部屋に閉じ込められて大分時間が経って夜がきた
夜が明けて日が高くなってきてようやく部屋の中が
見渡せるようになりなにか扉を破れそうな物がないかと探してみた。

沢山あった箱の中から小さな小瓶が幾つか出てくる
あの時刺客に渡された小瓶と同じ物。でもまずは
ここをどうやって抜け出すかそれが問題で
窓も高い位置にしかなくて、足場になりそうな物も無い。
このままだと陛下の助けを何もしないで待つことになる
それだと足手まといになっているだけだから嫌だった。

自分では何もできず、自暴自棄になって小瓶をひとつ外に向かって
投げつけると外でパリンと割れる音がしただけで他は何も
変化は無かった

部屋の中にもっと何か無いかと探していたら声が降ってくる

「お妃ちゃん!!」
「浩大!?」

窓に浩大の姿がみえた

「何で捕まってるの!? 探したよ! 早くこっちに!
陛下がもうここに来てる!」
「陛下が!? 私早く陛下の所に行かないと!」

抱えられて部屋から出るとすぐに陛下の所に
行こうとしたら浩大に止められた

「李順さんから伝言、身なりを整えてから来て下さいってサ」
「え?」

 隊列の中にいくつかある馬車の一台に入ると一人の女官がいて
「お妃様、お早くこちらにお召しかえください」
そう言われてすばやい手つきで化粧と髪を整えられる
耳には書簡と一緒に浩大に渡した耳飾りを片方だけつけ
小瓶を浩大に預けると足早く屋敷に向かった

「ねえ浩大、李順さんの準備よすぎない?」
「今はそれどころじゃないでショ?
早く陛下止めないとあの大臣サマいなくなっちゃう」

妃衣装の時は走ってはいけないと分かっていながらも
廊下を走って陛下がいる部屋まで行く。部屋の扉を開けると
大臣に剣を向ける陛下がいた

「陛下、おまち下さい!」



 部屋に凛としたお妃ちゃんの声が響き渡ると
楊大臣を切りつけようとしていた陛下の動きが止まった
楊大臣の首に剣をあてたまま狼の表情でお妃ちゃんを見ている
へーか超余裕無い!

部屋には惨劇が広がっていた。その惨劇を見て一瞬
顔をしかめたけれど、まるでそれが見えないかのように
平然とした顔で服の裾を少し上に上げながら
へーかに歩み寄る。こういう時お妃ちゃんの度胸ってすげーと思う
普通だったらこんな部屋、扉開けただけで卒倒するって

「陛下、私は無事です」
団扇で半分顔を隠しながらそう言うお妃ちゃんの表情は読めない
お妃ちゃんが陛下の近くに行ってもお妃ちゃんを見つめたままの
陛下は動かない。仕方なくお妃ちゃんから渡された小瓶を
陛下に向かって投げつけてみる。陛下は難なくそれを
キャッチすると視線を大臣の方に向けた

「ふん… やはり妃誘拐にも関わっていたか…
この落とし前どうやってつける?」

ひぃっ! と一言だけうなって意識を手放した大臣を見届けると
陛下は剣を納めながら

「浩大! 妃を王宮まで送れ私は後から行く」

と指示が飛ばされたが… 何かいつもの陛下じゃない
でもその指示に従う以外に俺に道はなかった。

「へーい。さ、お妃ちゃん帰ろう?」
「浩大… う、うん…」



 そうして私は先に王宮に戻る事になった

後宮に戻ると侍女さん達が泣きながら
「お妃様、無事のお戻りなによりでございます」と言われ
「あなたたちが無事でよかったわ。怪我は無い?」と聞くと
抱きつかれてさらに泣かれてしまった…。

湯浴みがすみ部屋に戻ると今日は陛下のお渡りが無いことを告げられる
お渡りが無い日があるのはそう珍しくも無いけれど、いつもと違うのは
部屋から出ようとすると女官さん達に止められること。
別の日に老師の所にと言っても止められ、庭へ散歩に行こうとしても
駄目だと言われる。時より老師が部屋を訪ねて妃教育本を置いていく
から陛下の事を聞こうとするけれど何も知らないという返事しか
返ってこなかった。陛下から貰った耳飾りを手に取りながら
窓から庭を眺めたり、刺繍をしたりしてひたすら陛下を待つ
そんな日々が幾日も続いた


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