FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夏の攻防戦

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】【未来夫婦・恋人設定どちらでも】

-*-*-*-*-*


下町にいたときから夏は好きな季節じゃなかった。洗濯物がよく
乾くのはいいけれど、火を使う台所は苦痛だった。
王宮にきてからは重い妃衣装が服の中の熱をそのままにする
毎日出される食事は夏になってからほとんど手をつけていない
元々夏は食事をあまり取らないし、でも食べなくちゃという気持ちが
重荷になって余計に食べられなくなる。
何回か侍医もきたけれど、暑くて食欲が落ちているとしか言えなくて
陛下からもちゃんと食べてと言われたけれど、食事はなかなか咽を
通らなかった。そんな日々が続いていたら…

「ねえ夕鈴、僕ちゃんと食べてって言っているよね?」
「陛下、私はきちんと食べてますよ?」
「ふうん…」

陛下が私にじわりと近寄る
私はそれに対して一定の距離を保つように逃げる

部屋の中で行われる鬼ごっこは夜が更けるまで続いた

昨日は最終的に折れた陛下が自室に戻って行った
今日の夜もこのやり取りが続くのは正直疲れる。
暑いけれど気分を変えようと思い庭に散歩に出ることにした

 庭に出ると日差しが強くて一瞬眩しい顔をしたら女官さん達が
団扇や傘で日陰を作ってくれたけれど、それを持つ女官さんが
とても重そうな表情をしていて長い時間持たせておくのは気が引けて
散歩を早々に切り上げて後宮に戻ろうとしたら庭で陛下と出会った

「夕鈴散歩?」

そう言いながら笑顔で私の所にやってきた陛下に手を差し出され
私も手を出して手を繋いでから
「そろそろ戻ろうと思いまして」と笑い返してみた
「そう、じゃあ一緒に戻ろう」

陛下に手を引かれて歩き出そうとした瞬間、眩暈に襲われて
バランスを崩した。そのまま瞼が落ちてくる。

あーあ、また陛下に心配かけちゃった

目が覚めるとそこは自分の部屋ではなく陛下の部屋の寝台で
天蓋の布は下ろされていた。起き上がって外に出ると
陛下が書簡の決済をしていた。

「夕鈴目がさめた? …貧血だって」
そういいながら私の所にやってくる

「ご心配をおかけしました…」
「最近夕鈴ご飯食べてないでしょ? 何か食べる?」
「いいえ… 食欲が無くて…」
「だめだよ、ちゃんと食べなきゃ」

…いつもこのパターンの時は狼陛下で怒られるのに
どうして今日に限って子犬!?

「大丈夫ですよ、すこし涼しくなればまた元に戻りますから」
「じゃあそれまで僕が食べさせてあげるよ」

「いえ、いいです! 自分で食べられますから!」
「そう言って食べないでしょ?」

どうして子犬の表情のままで追い詰めるの!
寝台からおりて陛下から逃げようとするけれど足に力が入らず
また立ちくらみがした。

「おっと」

陛下に受け止められる

「さて、さっき夕餉の支度が整ったって言われたし、行こうか
もちろん、食べさせてあげるからね?」

さっきまで子犬だったのに何故か狼がチラリと見える

いやぁぁぁー! 誰か助けてー!!



おまけとある夫婦の会話
(´・ω・`)←主人 (ΦωΦ)←私

(´・ω・`)「で、君は昨日俺がいない時夕飯なに食べたの?」
(ΦωΦ)「………言えない…。」
(´・ω・`)「言えないもの食べたの? 怒らないから言ってみ」
(ΦωΦ)「………食べてないから言えない…」
(´・ω・´)「…………」
(ΦωΦ)「…………」
(`・ω・´)「君は今後何をしなきゃいけないか分かっているよね?」
(ΦωΦ)「うん」
(`・ω・´)「分かっていてそういう不規則なことする?」
(ΦωΦ)「痛い痛い。怒ったー!!」(両頬つねられてる)

今日も我が家も平和です。
スポンサーサイト

訪問者

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。