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二つの真心

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】【未来夫婦】
・立后式が終わった日の夜の出来事です

-*-*-*-*-*

 夕鈴との立后式が終わった日の夜、夕鈴が作った夜着を着てあの
耳飾りを手にしながらこれまでの事を思っていた。

夕鈴の事を考えながら少し離れた開けられた窓から外を見つめる。

小箱の中の耳飾りは月の光をキラキラと反射していた


 「夕鈴、おまたせ」
そう言われたその日はやっと本当の夫婦になれた日の夜
目まぐるしい1日が終わって侍女さん達に湯殿に連れてこられて
花湯に入れられ、何時も自分で洗っている体を念入りに洗ってくれた。

その後は全身に香油を塗られて、真新しい夜着を着せられ
侍女さん達に連れられて陛下の部屋に行く。
何時もは陛下は私の部屋で一緒に眠っているけれど今日は特別らしい。
陛下はもう部屋で待っていると思っていたら、用事があって少し遅れると
女官さんから伝えられた。

そのまま一人で陛下を陛下の部屋で待っていて少し経つと陛下は私が
作った夜着を着て小さな箱を手にしながら

「夕鈴、おまたせ」
そう言いながらゆっくりと部屋に入ってきた。


 その小箱は何処かで見たことある気がする。なんだか懐かしくて
でも思い出せずに私の頭のなかは疑問でいっぱいだった。
考えるけれど答えは出てこない。首をかしげて考えていたら
陛下が目の前で小箱の蓋を開けた。

蓋が開けられると同時にふわりと良い香りがして
頭の中で高い鈴の音がする。

その小箱の中にはいつの日か陛下から贈られた
あの耳飾りが一組入っていた

「陛下… これ…」
そういう自分の頬には涙が伝っていた
大切に、大切にしていたのにその耳飾りのことを忘れていた
どうして自分はその事を忘れていたのかまったく分からない
その耳飾りを最後に付けていたとき、窓から落ちた事を思い出す

「ごめんね、君がその耳飾りを大切にしていたのは知っていたんだけど
 王宮に残るかどうか今まで分からなかったでしょ?
 折角君自身に残るか下町に帰るかを選ばせようと思っていたけれど
 その耳飾りを付けているのを見るたびに君の意見を聞く事はできなく
 なりそうだったから預かっていたんだ」

そう言って私を膝の上に座らせて耳飾りを私に片方つけた

「この耳飾りはね初めは何時か君が王宮に残る決断をするように
 『希望』を込めて作らせたんだけど、楊梅の枝に込めた
 「ただひとりを愛する」という言葉が君に伝わったから、今度は
 『新たな始まり』と君が僕の傍にいる『喜び』という意味を込めて
 改めて送りたい」

そういうと、もう片方も私の耳に付けてくれた

そして初めて貰った時のように上半身をちょっと私から離して
「うん、よく似合ってる」と満足そうに笑った

涙が止まらなくて泣いていたら強引に上を向かされる

「今日は僕たちの新たな始まりの日だね。僕からは心を表した
 耳飾りを渡したけれど、夕鈴からは何も貰えないの?」

「私、何も用意していないです。ごめんなさい……」
「物が欲しいってわけじゃないよ。君が欲しい、君だけがいい」

いま自分ができる事は陛下にキスと精一杯の愛の言葉を送ること
あの時陛下に伝えたかったあの言葉を

「貴方ただ一人を愛しています。永遠にずっと貴方の側に…」という
私の偽りや飾りのない心を言葉にして。

いつもは陛下から送られるのを待っているキスが終わり
陛下に視線を移すと満面の笑みの陛下がそこにいて

「夕鈴… ありがとう…」

そんな言葉を送られた。



もう何に邪魔されても君を、貴方を離したくない…。
僕も私も離れたくない…。そして夜は更けていった…。



→ 石の想い




\(^o^)/オワッタ

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