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夜闇の中で

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】
・オリキャラがいらっしゃいます
・時系列なんてしらない


-*-*-*-*-*


「じいちゃーん、お妃ちゃーん、何かないー?」

後宮の立ち入り禁止区域でじいちゃんとお妃ちゃんはお妃教育をしている所だった。

「なんじゃつまみ食いか?」
「浩大、お茶飲んでいく?」
「何か食いもんあるの? 頂戴、頂戴ー」

そう言ってお妃ちゃんが新しい杯を用意してそれにお茶を淹れてくれた
お茶とお菓子が目の前に出されると素早く口に運ぶ。
お茶が無くなるとタイミングよくお妃ちゃんが新しいお茶を淹れてくれるから
こういう時にお妃ちゃんの護衛についていて良かったと思う。

「あー、美味い! あ、お妃ちゃんそろそろ陛下が戻ってくる時間じゃない?」

「それもそうね、じゃあそろそろ戻るわね」

卓の上を片付けようとするから声をかけた

「あ、片付けは俺がやっておくから」
「そう? じゃあ浩大お願い」

お妃ちゃんが上に一枚上着を羽織って部屋に戻るのを確認すると窓から声をかけた。

「もういいよ、こっちきなヨ 休憩しようぜ?」
音も無く一つの影が入ってきた。

「すまない…」
「いい加減お妃ちゃんの前に姿現せばいいのに」
「さすがに元刺客が目の前に現れたら卒倒するだろう?」
「そうでもなさそうだぜ?」

そう言って卓の上の茶杯を指差した。そこにはじいちゃんの分と
お妃ちゃんが飲んでいた分、俺の分、さらに使われていない杯が一つ

「ほら、気が付いているんだヨ お前の存在に」

そのまま暫く御影は無言で茶杯を見つめていた

「お、そうじゃ小僧新しい痺れ薬が出来たぞ?」
「じいちゃん、さんきゅー 助かるよ」

自分の持っていた小刀にその薬を塗ると残りを御影に差し出す
意図を理解したのか御影は懐に隠し持った小刀にそれを塗り出した。

「間違っても陛下に投げつけるなヨ?」
「投げてもあの人にはこの薬は効かないだろ?」
「あれなんでそれ知っているの?」
「この前牢で投げつけられた小刀に薬が塗ってあった。その小刀を
 あの人は舐めていたからな。薬が効かない人なのだろう?」
「ご名答」
「それにあのお妃様も始めてあった時から気が強いのかまったく
 怯まなかったし、恐いご夫婦だよ」
「あの狼陛下の唯一だからね。ある意味陛下もお妃ちゃんに勝てないし
 似た物夫婦って事でいいんじゃね?」
「そうかもな」

そんな事を話しながら少し早めの夕餉を取り、仮眠を取った。
夜が更けると二人でお妃ちゃんの部屋あたりの屋根の上で寝ずの番をする
今日は何も無く夜が明けると思ったら明け方お客さん達の気配がした。

「おっと今日は数が少々多いネ」
「二人なら何とかなるだろう?」

庭にやってきたお客さん達の退路を断つために前に立ちはだかる

「何が目的か知らないけどこれ以上は入らせないよ?」

鞭を持ちながらお客さん達を威嚇する。御影は短剣を持っていた。少しにらみ合っていたら向こうから動いたからこちらも容赦なく動く。

鞭でお客さんの首を絞めて首の後ろ辺りを蹴ると衝撃で意識を無くす

それを見ていた他のお客さんは「くっ…」って呟いて二人ががりでこちらに向かってきた。
不意にこのお客さん達はそんなに腕が良くないと思ってわざと自分が真ん中になる様な立ち位置に誘うと案の定乗ってきてくれたから段々楽しくなってきた。

「覚悟!」 なんて言われてくすっと笑い口角を上げると
「この状況で笑うか!」って言われたから「ああ笑うよ」と返してひょいっと上にジャンプする。
すると後ろから現れた自分の仲間にビックリしていて止まろうにも止まれず、ぶつかって自爆していた

「あはは、おもしろいねー ばっかじゃねーの」

なんて言ったら今度は別の三人が向かってきたから自分の手を軸にしてぐるっと回って三人に足払いを掛けた。
三人とも面白いように転んでくれて立ち上がると今度はその三人から剣が飛んできてそれも難なく避けたけれど衣がちょっと裂けた。

「ちぇ」


視線をさっき転ばした3人に戻すと3人とも起き上がろうとしていたから、懐に隠していた小刀をそれぞれの右肩に一本ずつおすそ分けすると今度は完全に動かなくなってようやく掃除が終わった。

掃除が終わったタイミングで冷たい空気がやってきて近くにいた御影に声をかけていた

「この状況はなんだ…」
「陛下失礼いたしました。少し数が多く手間取ってしまいました」

声のする方向を見ると夜着の上に上着を羽織った陛下がそこにいて機嫌は最悪。
せっかくのお妃ちゃんとの時間を邪魔されたから

「まあいい。何処の奴らだ?」

そう陛下がこっちに背を向けた瞬間に少し離れた所で御影に倒されて倒れていた刺客が僅かに動いて、いつの間にか手に持っていた小刀を陛下に向けて投げつけていた。
思わずその刺客に向かって近くにあった石を投げつけた。

陛下はあんな小刀を難なくさけるだろうけれど、万が一があるから
陛下に向かって投げられた小刀に向かって石を投げた。狙い通りに石は小刀にぶつかり、陛下の足元に突き刺さる。
小刀を投げた刺客は御影が投げた小刀が腕に刺さっていて、薬が効いているのか体を小刻みに震わせていた。

「陛下、失礼致しました。とどめを刺しそこねていたようです」
「ふん… まあいい 戻れ」

するとわらわらと警備兵の足音が聞こえてきたから俺達はお妃ちゃんの部屋周辺の警備に戻る。

「しかしあのお方は凄いな… お妃様の部屋からここは大分遠いのに
 あの戦闘をしていた気配で起きてここまできたんだろう?」
「それだけ気張って寝ているんじゃねえノ? 敵が多い人だから」
「本当に恐い人だよ…」
「そんな奴の道具になったんだからおちおち寝てられねえヨ?」
「まったくだな…」
「疲れたから昼間にお妃ちゃんに何か作ってもらおうゼ?」
「そんな事をしたら陛下に殺されそうだから止めておく」
「あはは よく分かっていらっしゃる。お妃ちゃんの手作り陛下より
 先に食べたら俺らの命、危ないからネ」

そんな他愛ない話をしながら屋根の上に戻った。



→ 後書きへ



SNS7000人目の方のリクエストは「浩大がかっこいい話」でした。
リク主さんに先行配信した時にタイトル考え中ですって言ったら
「夜闇の中で」というタイトルを考えて下さいましてありがたく
そのタイトルを頂きました。ありがとうございます\(*T▽T*)/


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