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囚われの 陛下視点

夕鈴が陛下の胸に耳を当てている理由は「貴方の音色」を
お読みになると分かると思います。

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】【未来夫婦】

-*-*-*-*-*



 朝に寝台の上で目が覚めると腕の中に温かい温もりがあるのが嬉しい
それは最近ようやく自分の物にする事が出来た花。
寝顔が可愛くて思わず抱きしめるとその感触で目を覚ます。

「んっ… 陛下… おはようございます…」
「うんおはよう…今日もいい天気だよ…?」

声をかけると胸に埋められた顔が少しだけ動いて耳を胸に当てる
その行動の意味を理解すると口元が緩む

ある程度そのままの体勢で音を聞いて、気が済んだのか腕の中で目をゴシゴシとこする夕鈴が可愛いから頭をそっと撫でてその流れで髪をすこしすくってキスをしてみたけれど本人はその仕草に気が付くことは無く僕の胸にまた擦り寄って来た

「さて起きようか… そろそろ君の侍女がくる…」
「はい…」

後ろ髪を引かれながらお互いから離れて寝台の帳を開けて身支度に行く。
夕鈴の仕度が終わるまでの間に李順から今日のスケジュールの説明を聞いて詰め込まれている仕事量にウンザリした。
でも夕鈴に仕事サボっている事がばれるとその後が恐い。
だからこの仕事をどうやって最短で片付けていくかを頭の中で考える。

ある程度考えがまとまると身支度を終えた夕鈴がやってきた。

「陛下お待たせいたしました。朝餉を頂きましょう?」

お茶を夕鈴に入れてもらって朝餉を取り終わると、女官達の朝餉の後片付けを背にしながら今日の仕事をさっさと片付けようと思い部屋を出ることにした。
片付けの女官達が居るから夕鈴に対する寵愛を見せ付ける事も忘れずに…

入り口付近まで夕鈴の手を取りながら歩いていきそっと囁く

「夜までのしばしの別れだ… 寂しいが待っていて…」

腰の辺りを拘束しながら少し髪をすくって口付けを落としそれが終わると夕鈴を自分の腕の中からそっと離す。
名残惜しいけれど夜に夕鈴とあえないのはもっと嫌だったから。

夕鈴に背を向けて部屋を出ようとしていたら袖をくいくいと引っ張られ、何事かと思ったら赤い顔で少し上目遣いをしながらホソボソとした声で言われてしまった

「あの… 待っていますからキスしてください…」

普段、女官達の前でこういうおねだりをされる事はまずないから一瞬ビックリする。
そしてまた君の仕草に自分の心が囚われた

でもこのおねだりを拒否する理由なんてないから顎を掴んで上を向かせキスを贈った。

「これで夜まで待てる…?」そう囁くとコクコクと頷くから王宮に行くために部屋を出た。
このあと自分のした事を思い出して真っ赤になる夕鈴を想像すると思わず笑みがこぼれて来たから慌てて顔を戻した。

君と離れたくないし、離したくないけれど最近はこう思ってしまう。
きっと無意識に僕の心と目を捕らえる仕草に翻弄され続けたまま日々を過ごすことになる。でもそれもまたいいかもしれない。

今日も僕は自覚の無い囚われに心を拘束されたまま


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