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四の想い

【二次創作SS】【黎翔×夕鈴】【未来夫婦】【大人風味】
・オリキャラいらっしゃいます


-*-*-*-*-*

 夕鈴との立后式が終わった日の夜、政務室で夕鈴が作った夜着を着てあの耳飾りを手にしながらこれまでの事を思っていた。

夕鈴はよく自分の傍に残ってくれたと思う。生れ落ちた世界がそういう世界だった自分に比べて夕鈴は未知の世界にその身一つで飛び込んできた。
それに殆ど感情を出さない男の傍に残るとよく決めたものだと

それに夕鈴は正式に立后してこの国の正妃に、僕の妻になったけれど
まだ自分の気持ちを直接伝えていない。
なのに何も言わずにそっと傍に寄り添ってくれている。

どうして夕鈴がここまで僕に尽くしてくれているのかよく分からないけれど夕鈴が僕の傍にいれば他に何も要らないという事だけは良く分かる

そんな事を考えながら少し離れた開けられた窓から外を見つめる。
耳飾りを見てそれに込めた想いを思い出し、その想いが願いどおりなった事を今日実感できた。

あとは夕鈴に直接想いを伝えるだけだと思うと鼓動が今までになく早くなる。
こんな時、夕鈴に胸に耳を当てられると困るなと思いながら、そっと小箱に耳飾りを戻して開けられた窓から月を見た。


 陛下と夕鈴殿の立后式が終わり、残務を自分に割り当てられた部屋で片付けていたら夕鈴殿の侍女がやってきた。
普段この部屋に女官がやってくる事はまず無いからすこし驚くけれどその侍女から聞いた事よりは驚かなかった。
その話を聞いて頭が痛くなり、ひとまず部屋の隅に侍女を待機させ屋根の上にいる浩大を呼び、酒を餌に今後の指示を出す。
もちろん腕を組んで眼鏡を少し上に押し上げる事を忘れなかった。
それが終わると後宮の警備担当者を呼び警備を増やすように言うと侍女とともに陛下がいる政務室へと向かう。



 この後自分の部屋に戻れば夕鈴がいる。夕鈴になんて声をかけようか考えていたら扉を叩く音が聞こえてきた


―――トントン

執務室の扉を叩くこの音は李順

「はいれ」

ゆっくりと二つの気配が部屋に入ってくる

「陛下、本日はお疲れ様でした」
そういう李順の隣にいるのは確か夕鈴の侍女

「この者は正妃様付きの侍女ですがお伝えしたい事があると言うので連れてまいりました」

李順に促されて侍女は言った

「恐れながら申し上げます。本日寝所の寝ずの番をわたくしにお命じ下さい。
明日の朝、正妃様の御仕度と陛下の寝所のお仕度までお世話させていただきます」

「どういう事だ?」

視線で射抜いてみた。李順が言う

「侍女殿から聞きましたが、正妃様に手を出しておられませんよね?」
「………手を出すなと言ったのは誰だ?」
「それはそうですが、今の今まで妃に手を付けていないなんて知れ渡ったら困るんです!
今日の後宮の警備は浩大と御影の二人であたります。警備兵も何時もより少々増やしました」


「御影? あの刺客か。私があの刺客を信頼していると思うか?」
すると、窓から二つの影が音も無く入ってきて膝をついた

「陛下、私はそう思われても仕方の無い事をしてまいりましたが私は陛下の“物”となった身です。陛下とお后様の為に」
「へーか、今日ぐらいは俺達にまかせなって」
いつも通り笑いながら浩大が言った。

そこまで言われて小箱の月の光をキラキラと反射する耳飾りを少し見て小箱の蓋を閉める。
そして席を立ち、腰にそえた剣に手をかけ、ため息を付きながら鞘ごと李順に投げた。
この4人に今日くらいは剣を持たないで眠って下さいと言われた気がしたから


小箱を手に持ち、執務室を出る瞬間「あとはまかせた」と言うと

「「「「御意」」」」

揃った4つの声が耳に届くけれど特に返答せずに自室に向かった。


 夕鈴にようやく素直な自分の気持ちを伝られた次の日の朝、腕の中には昨日気を失ったように眠ってしまった夕鈴がいてその寝顔をもっと眺めていたかったけれど、隣をそっと抜け出した。
着替えて夕鈴付きの侍女に目線を送ると、何も言わずにコクリと頷かれたからそのまま政務室へと向かう。

政務室にはすでに李順が待機していて、両手で昨日預けた剣をそっと差し出された。無言でそれを受け取り、腰に戻すと李順の目の前に一本指を立てる。

「一週間、一週間の休みを取るぞ」
「それが出来るようになるのは数ヶ月後ですかね」

ため息をつきつつ言われたからニヤリと笑みを返してみた

「陛下がお仕事を蔑ろにしなければもう少し早く終わると思いますが…」

そう言いながら李順は政務室を後にする。
自分はまず、既に置かれている書簡の山を片付ける事にした。






SNS7777番を踏んだ方からのリクエストは「二つの真心でCutされた4人の会話」でした。
そして二つの真心を書いてから時間が経ちすぎてなぜCutしたか覚えてない( ゚∀゚)アハハ八八




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